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特集

馬主協会の主たる財源「競走協力金」について

当会は、競馬に関する健全な趣味を養い、中央競馬の発展と地域社会福祉に寄与すると共に、会員相互の意思の疎通を図ることを目的とする団体です。主な活動内容としては、地域社会福祉に関する事業、会員同士の懇親を図る研修旅行、研修会、会報の発行と資料の頒布など、多岐に渡ります。
今回はそれらの活動を支える運営財源の多くを占める「競走協力金」について説明いたします。

1. 福島馬主協会の財源は?

 福島馬主協会の財源には、まず会員の皆様から頂く、会費があります。入会金5万円、年会費4万円となっています。さらに、JRAから支給される「競走協力金」と「馬主協会賞」があります。
 「馬主協会賞」は、各協会に支払われますが、これはそのまま各馬主協会から日本馬主協会連合会と中央競馬馬主社会福祉財団に移行されますので、実質的には財源とはいえません。また、皆様からの会費が占める割合も大きくはありませんので、財源のほとんどは「競走協力金」によって賄われているということになります。

2. 「競走協力金」とは?

 「競走協力金」とは、会員の皆様の所有馬がJRAの競走において1~3着に入賞した際、その会員さんが所属する各馬主協会に、着順に応じて分配されるものです。その年間予算は、毎年、JRAと日本馬主協会連合会との協議によって決められています。
 JRAの年間予算には、業務管理費などの他に、競馬そのものに関するものは大きく分けて「競馬事業費」と「競走事業費」があります。
 「競馬事業費」は主に競馬開催に必要な諸経費や広報活動費などで、「競走事業費」は、主にレースの賞金や競走馬の管理に必要な経費などです。「競走協力金」は後者に含まれます(「馬主協会賞」も同様)。

3. 「競走協力金」の年間予算は?

 最盛期の平成10年は17億5800円でしたが、馬券の売り上げ減少とともに、徐々に縮小され、平成21年度にはその半分を切る7億5800万円までとなり、昨年度は6億4000万円、本年度は7億円となっています。これが全国10馬主協会に、競走成績に応じて分配されます。
 各レースで支払われる競走協力金は、1〜3着馬を対象に一定額が支払われ、これは重賞でも一般競走でも変わりはありません。この額は毎年、年間予算の範囲内中でJRAが決定しています。
 各馬主の皆様は3つまで馬主協会に所属することができますが、勝ち馬の馬主が複数の馬主協会に所属する場合は、各馬主協会に等分されて支払われます。

4. 補足

 「競走協力金」、すなわち馬主協会の主な財源は、所属する会員の皆様の競走馬の成績によって大きく左右されます。つまり、より多くの会員、多くの大手馬主が所属する馬主協会が有利ということになります。
 こういった不均衡がないように、以前は日本馬主協会連合会が「競走協力金」をいったんJRAから預かり、運営に最低限必要な諸経費や年間の開催日数、競走成績を考慮した上で、各馬主協会に分配されていました。
 しかし、公益法人制度改革により、平成20年からは「競走協力金」がJRAから直接、各馬主協会に分配されるようになりました。これを受けて、日本馬主協会連合会は、小規模の馬主協会(函館、新潟、福島、九州)に対して補填金を支給していましたが、これも厳しい経済状態の理由により、平成23年からはなくなっています。

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